エコキュートの配管について

エコキュートの故障原因で多いのが、配管の劣化や水漏れ。エコキュートを寿命までできるだけ長く使うための鍵となるのが、「配管」なのです。特にヒートポンプ配管でトラブルが起こりやすく、業者任せにせず、自分でも配管についての知識を持たなければなりません。

ここではエコキュートを初めて購入・設置する方のために、配管の種類や役割、お手入れ方法などについて解説します。

エコキュートの配管とは？

エコキュートの配管とは、貯湯タンクと浴室のシャワー、水道の蛇口などをつなぐための道具のこと。貯湯タンクに貯められたお湯を利用するには配管が必要です。

エコキュートに使われる配管の種類は4つ

エコキュートに使われる配管の種類は4つで、それぞれ役割があります。

ヒートポンプ配管：エコキュート本体と貯湯タンクを繋ぐ配管

ヒートポンプ配管とは、本体と貯湯タンクをつなぐ配管のこと。使用頻度が最も高く、高温のお湯が流れる配管なので、定期的なメンテナンスが必要です。ヒートポンプ配管によく使用されているのは、「三層管」と呼ばれる配管です。

給水配管：水を供給する配管

給水配管とは、貯湯タンクと水道の蛇口やシャワーをつなぐ配管です。お湯ではなく水を供給します。

給湯配管：お湯を供給する配管

給湯配管は、給水配管と同じく、貯湯タンクと水道の蛇口や浴室のシャワーをつなぐ配管です。高温のお湯を供給する配管なので、熱や衝撃に強い配管が使われます。

浴室配管：追い炊きや自動保温機能に使われる配管

浴室配管は、フルオートタイプのエコキュート専用の配管で、貯湯タンクと浴槽の給水口をつなぐ配管です。「追い炊き」や「自動保温機能」を利用すると、浴槽のお湯を回収したり、温め直したお湯を浴槽に戻したりします。皮脂や湯垢などで汚れたお湯が通るため、当然汚れやすくなります。

エコキュートの配管のお手入れ方法

エコキュートの配管を長持ちさせるためには、定期的なお手入れが必要です。

自動洗浄を行う

フルオートタイプのエコキュートに搭載された「自動洗浄」を行い、浴室配管を洗浄します。前述通り、浴室配管は一度浸かったお湯を回収するのに使われるため、皮脂や湯垢などで汚れています。

洗剤を使って洗浄する

市販の洗剤を使って、半年に一度洗浄するようにしましょう。

使用する洗剤の種類や洗浄方法はメーカーによって異なることがあるので、取扱説明書やHPを確認しましょう。大抵は、浴槽にお湯を貯めた後、洗剤を溶かし、追い炊きする方法です。

業者に依頼して洗浄してもらう

セルフメンテナンスをしっかりしていても、3年に1度は業者に依頼して洗浄してもらうことをおすすめします。自分や自動洗浄では取り除けなかった汚れもしっかり取り除いてもらえるからです。費用は1万5千円から2万円程度かかりますが、清潔なお湯を使うことができ、配管もキレイに保てます。

まとめ

エコキュートの配管の種類や役割、自分でできるお手入れ方法などについて解説しました。

エコキュートの故障原因の多くは配管の劣化や水漏れなので、配管を正しくお手入れすれば寿命を延ばせるでしょう。

3年に1度は信頼できる業者にプロのお手入れとメンテナンスをしてもらうことも大事です。